『しかしの書き言葉』の言い換え|同義語・類似表現と使い方

「しかし」という言葉、

普段の会話や文章でよく使いますよね。

でも、書き言葉で「しかし」ばかり使っていると、

なんだか文章が単調になってしまうこと、ありませんか?

「もっと表現の幅を広げたいけど、

どんな言葉を使えばいいのかわからない…」

そんな風に感じている方もいるかもしれません。

この記事では、

「しかし」の代わりに使える、

様々な言葉や表現を分かりやすくご紹介します。

ビジネスシーンで使える少し硬めの表現から、

ブログやSNSで使いやすいカジュアルな表現まで、

幅広くピックアップしました。

この記事を読めば、

あなたの文章表現がきっと豊かになるはず。

「なるほど、こういう言い方もあったんだ!」

と、きっと新しい発見があるはずです。

さあ、

一緒に「しかし」の言い換え表現をマスターして、

もっと魅力的な文章を書いていきましょう!

目次

「しかしの書き言葉」の言い換え一覧

「しかしの書き言葉」の言い換え一覧

文章を書き始めたけれど、なんだかしっくりこない…。そんな経験、ありませんか?特に「しかし」という言葉、便利だけれど使いすぎると文章が単調になってしまうことも。そこで今回は、「しかし」の書き言葉としての様々な言い換え表現を、例文とともにご紹介します。あなたの文章表現を豊かにするヒントが、きっと見つかるはずです。

|言い換えの言葉|例文|

|—|—|

|だが|準備は万端だった。だが、結果は思わしくなかった。|

|けれども|大変だったけれども、最後までやり遂げることができた。|

|ただし|この商品は返品可能だ。ただし、未使用の場合に限る。|

|もっとも|彼は優秀な学生だ。もっとも、少し頑固なところもある。|

|とはいえ|今日は雨だ。とはいえ、出かける予定はある。|

|ところが|順調に進んでいた。ところが、急なトラブルが発生した。|

|それでも|失敗した。それでも、諦めずに挑戦し続けたい。|

|一方|彼は慎重な性格だ。一方、彼女は大胆な行動を好む。|

|反面|この仕事はやりがいがある。反面、責任も重い。|

|かたや|彼はいつも元気だ。かたや、彼女は静かに本を読んでいる。|

|にもかかわらず|反対された。にもかかわらず、計画を実行に移した。|

|それにも関わらず|困難な状況だった。それにも関わらず、目標を達成した。|

|そうはいうものの|計画は完璧だ。そうはいうものの、予期せぬ事態は起こりうる。|

|ところがどっこい|もうだめかと思った。ところがどっこい、起死回生のチャンスが訪れた。|

|しかしながら|調査結果は否定的だった。しかしながら、別の可能性も考慮すべきだ。|

言い換えの言葉 例文
だが 準備は万端だった。だが、結果は思わしくなかった。
けれども 大変だったけれども、最後までやり遂げることができた。
ただし この商品は返品可能だ。ただし、未使用の場合に限る。
もっとも 彼は優秀な学生だ。もっとも、少し頑固なところもある。
とはいえ 今日は雨だ。とはいえ、出かける予定はある。
ところが 順調に進んでいた。ところが、急なトラブルが発生した。
それでも 失敗した。それでも、諦めずに挑戦し続けたい。
一方 彼は慎重な性格だ。一方、彼女は大胆な行動を好む。
反面 この仕事はやりがいがある。反面、責任も重い。
かたや 彼はいつも元気だ。かたや、彼女は静かに本を読んでいる。
にもかかわらず 反対された。にもかかわらず、計画を実行に移した。
それにも関わらず 困難な状況だった。それにも関わらず、目標を達成した。
そうはいうものの 計画は完璧だ。そうはいうものの、予期せぬ事態は起こりうる。
ところがどっこい もうだめかと思った。ところがどっこい、起死回生のチャンスが訪れた。
しかしながら 調査結果は否定的だった。しかしながら、別の可能性も考慮すべきだ。

「しかしの書き言葉」の意味とニュアンス

「しかしの書き言葉」の意味とニュアンス

「しかし」の書き言葉、それは文章を繋ぎ、流れを変える重要な役割を担っています。会話では「でも」や「だけど」といった言葉で済ませられる場面でも、書き言葉では「しかし」を用いることで、より丁寧で洗練された印象を与えることができます。

「しかし」の基本的な意味は、前述の内容とは反対の事柄や、予期していなかった事柄を示す接続詞です。文章の中で、前の流れを一度受け止め、そこから新たな展開へ進むための「転換点」として機能します。

例えば、「今日は晴れていて気持ちがいい。しかし、風が強い。」という文では、前半の「晴れていて気持ちがいい」という肯定的な状況から、後半の「風が強い」というやや否定的な状況へと、流れを切り替えています。このように「しかし」は、単に反対の事を述べるだけでなく、読者に注意を促し、文章に奥行きを持たせる効果があります。

また、「しかし」は、書き言葉においては、単に事実を述べるだけでなく、筆者の感情やニュアンスを間接的に伝えることもあります。例えば、「努力はしたが、しかし、結果は伴わなかった」という文は、単に結果を述べただけでなく、筆者の落胆や悔しさをにじませる効果があります。

「しかし」は、文章を読みやすく、内容を深く理解させるために欠かせない表現です。使いこなすことで、より表現力豊かで、説得力のある文章を書くことができるでしょう。

「しかしの書き言葉」の言いかえ表現

「しかしの書き言葉」の言いかえ表現

だがの意味・使い方・例文

「だが」は、前の文の内容を受けて、それとは反対、または矛盾する内容を続ける時に使います。
少し硬い印象があり、書き言葉やフォーマルな場面でよく用いられます。

例:
「彼は優秀な成績を収めた。だが、その結果に満足はしていなかった。」
「計画は順調に進んでいる。だが、いくつかの問題点も抱えている。」

「しかし」とほぼ同じ意味で使えますが、「だが」の方がより硬い印象になります。

けれどもの意味・使い方・例文

「けれども」は、前の文の内容を受けて、それとは反対、または予想外の内容を続ける時に使います。
「しかし」よりもやや柔らかく、日常会話でもよく使われます。

例:
「今日は晴れている。けれども風が強い。」
「難しい問題だった。けれども、なんとか解決できた。」

「~だけど」「~けど」と意味は同じですが、「けれども」の方が少し丁寧な印象になります。

もっともの意味・使い方・例文

「もっとも」は、前の文の内容をいったん認めた上で、例外や条件を付け加える時に使います。
前の文の内容を限定したり、修正したりするニュアンスがあります。

例:
「一般的にはそう言われている。もっとも、例外もある。」
「この料理は美味しい。もっとも、少し味が濃い。」

「ただし」と似た使い方をしますが、「もっとも」の方が、前の文を部分的に修正するニュアンスが強くなります。

とはいえの意味・使い方・例文

「とはいえ」は、前の文の内容をいったん認めた上で、それとは反対、または矛盾する内容を続ける時に使います。
「そうは言っても」という意味合いが含まれており、譲歩した上で意見を述べる際に使われることが多いです。

例:
「この商品は便利だ。とはいえ、値段が高い。」
「彼は努力家だ。とはいえ、結果が出ていない。」

「しかし」と似た使い方ができますが、「とはいえ」の方が、前の文を認めた上で、逆接を続けるニュアンスになります。

ただしの意味・使い方・例文

「ただし」は、前の文の内容に対して、例外、条件、限定を付け加える時に使います。
前の文の内容を補足したり、範囲を限定する際に用います。

例:
「全員参加する。ただし、事前に申し込みが必要。」
「このサービスは無料です。ただし、一部機能は有料。」

「もっとも」と似た使い方をしますが、「ただし」の方が、条件を明確に提示するニュアンスが強くなります。

しかしながらの意味・使い方・例文

「しかしながら」は、「しかし」をさらに丁寧にした表現で、書き言葉やフォーマルな場面でよく使われます。
前の文の内容を受けて、それとは反対、または矛盾する内容を続ける時に使います。

例:
「調査の結果、効果が見られた。しかしながら、まだ改善の余地がある。」
「彼の提案は魅力的だ。しかしながら、実現には課題も多い。」

「しかし」と意味は同じですが、「しかしながら」の方がより丁寧な印象になります。

ところがの意味・使い方・例文

「ところが」は、前の文の内容から予想される展開とは異なる、意外な事態や結果が起こったことを示す時に使います。
「ところがどっこい」という慣用句でも使われるように、予期せぬ展開を表すのに適しています。

例:
「準備は万端だった。ところが、当日になってトラブルが発生した。」
「彼は来るはずだった。ところが、急用で来られなくなった。」

「しかし」と似た逆接の接続詞ですが、「ところが」はより意外な展開を強調するニュアンスになります。

一方での意味・使い方・例文

「一方で」は、二つの対比する事柄や側面を並べて示す時に使います。
「~という側面もあれば、一方で~という側面もある」というように、対比構造を明確にする際に用います。

例:
「この計画はメリットがある。一方で、デメリットも存在する。」
「彼は明るい性格だ。一方で、繊細な一面も持っている。」

「しかし」とは異なり、対立する要素を並列に提示し、多角的な視点を示すニュアンスがあります。

それにしてもの意味・使い方・例文

「それにしても」は、前の文の内容をいったん受け止めた上で、その状況に対する驚き、疑問、批判などの感情を表す時に使います。
「それにしても、やっぱり~だ」というように、改めて感想や意見を述べる際に使われることが多いです。

例:
「今日は寒いね。それにしても、この寒さは異常だ。」
「彼は忙しいらしい。それにしても、連絡くらいは欲しかった。」

「しかし」とは異なり、感情的なニュアンスが含まれる点が特徴です。

それにもかかわらずの意味・使い方・例文

「それにもかかわらず」は、前の文の内容から予想される結果とは異なる事態が起きたことを強調する時に使います。
困難な状況や不利な条件があったにもかかわらず、その状況を乗り越えて別の結果に至ったことを示す場合に用います。

例:
「大雨だった。それにもかかわらず、イベントは予定通り開催された。」
「何度も失敗した。それにもかかわらず、彼は諦めなかった。」

「しかし」と似た逆接の接続詞ですが、「それにもかかわらず」の方が、より強い対比や意外性を表現するニュアンスがあります。

「しかしの書き言葉」のシチュエーション別使い分け

「しかしの書き言葉」のシチュエーション別使い分け

逆接の接続詞「しかし」を丁寧な書き言葉に言い換える

「しかし」は便利な言葉ですが、少し硬い印象を与えることもあります。より丁寧な表現に言い換えることで、文章全体の印象を柔らかくすることができます。
例えば、ビジネスシーンや目上の方へのメールでは、「しかし」を「ですが」「けれども」「ですがながら」などに置き換えるのがおすすめです。
例:
「明日は晴れるでしょう。しかし、念のため傘を持って行きましょう。」
→「明日は晴れるでしょう。ですが、念のため傘を持って行きましょう。」

前の文章を打ち消す「しかし」の書き言葉

前の文章の内容を部分的に、または完全に打ち消したい場合、「しかし」を「ところが」「そうはいっても」「とはいえ」などに言い換えることができます。
これらの言葉は、前の文章をいったん受け止めつつ、その後の展開で反対の意見や状況を示す際に有効です。
例:
「この商品は人気が高い。しかし、価格が高すぎる。」
→「この商品は人気が高い。ところが、価格が高すぎる。」
→「この商品は人気が高い。そうはいっても、価格が高すぎる。」

前の文章から話題を転換する「しかし」の書き言葉

「しかし」は、前の文章から話題を変える際にも使われます。この場合は、「ところで」「さて」「それはそうと」といった表現に置き換えることで、よりスムーズな話題転換が可能です。
これらの表現は、前の話の流れをいったん区切り、新しい話題に移ることを読者に伝える役割を果たします。
例:
「昨日の天気は本当にひどかった。しかし、今日の天気は最高だね。」
→「昨日の天気は本当にひどかった。ところで、今日の天気は最高だね。」

軽い逆接の「しかし」を言い換える

日常会話で「でも」を使う場面では、書き言葉では「しかし」の代わりに「ただ」「ただし」などを使うと、より文章が引き締まります。
これらの言葉は、軽い逆接を表すとともに、前の文章に対する補足や限定を加える際に便利です。
例:
「このカフェは雰囲気が良い。しかし、少し値段が高い。」
→「このカフェは雰囲気が良い。ただ、少し値段が高い。」

文章の始めに使う「しかし」の書き言葉

文章の始めに「しかし」を使うと、やや唐突な印象を与えることがあります。このような場合は、「そうは言っても」「もっとも」「とは言え」などの表現に言い換えることで、より自然な文章の流れを作ることができます。
これらの表現は、前の文脈を踏まえつつ、新たな視点や情報を提供したい場合に有効です。
例:
「しかし、この計画には大きなリスクが伴う。」
→「そうは言っても、この計画には大きなリスクが伴う。」

ビジネスシーンで使える「しかし」の書き言葉

ビジネスシーンでは、より丁寧で正確な表現が求められます。「しかし」を「~ではございますが」「~ではありますが」「~ものの」などに言い換えることで、相手に失礼のない、より適切なコミュニケーションを心がけましょう。
例:
「ご提案ありがとうございます。しかし、今回は見送らせていただきたく存じます。」
→「ご提案ありがとうございます。ではございますが、今回は見送らせていただきたく存じます。」

メールや手紙で使える「しかし」の書き言葉

メールや手紙では、相手との関係性や文脈に応じて、「しかし」を適切に言い換えることが大切です。「~ながら」「~とはいえ」などの表現は、フォーマルな場面でも使いやすく、文章全体の印象をより洗練されたものにしてくれます。
例:
「ご多忙中とは存じます。しかし、ご返信いただけると幸いです。」
→「ご多忙中とは存じます。とはいえ、ご返信いただけると幸いです。」

しかしの書き言葉の言い換えまとめ

しかしの書き言葉の言い換えまとめ

さて、ここまで「しかし」の様々な言い換え表現を見てきました。いかがでしたでしょうか。

「しかし」という言葉は、日常会話でも文章でも頻繁に使う言葉ですが、少し表現を変えるだけで文章に豊かなニュアンスを与えることができます。

「けれども」「だが」「とはいえ」など、接続詞一つで文章の流れがスムーズになったり、より読み手に伝わりやすくなったりします。

今回ご紹介した言い換え表現を参考に、ぜひご自身の文章表現をさらに磨いてみてください。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。あなたの文章作成の一助となれば幸いです。

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