「しかし」って、文章の中でよく使う言葉ですよね。
でも、いつも「しかし」ばかり使っていると、なんだか表現が単調になってしまうことも。
「だけど、なんか他にいい言い方ないかな?」
そう思ったことはありませんか?
この記事では、そんな「しかし」の代わりに使える、
色々な表現をご紹介していきます。
「でも」「ところが」「けれども」といった、
よく耳にする言葉はもちろん、
ちょっと表現を豊かにする言い換え表現まで、
幅広くピックアップしました。
「しかし」の使い分けに迷う時や、
文章をもっと魅力的にしたい時に、
きっとお役に立てるはずです。
この記事を読めば、
「しかし」を色々な言葉で言い換えられるようになり、
あなたの文章表現が、
ぐっと豊かになることでしょう。
さあ、一緒に「しかし」の言い換え表現を学んで、
文章のレベルアップを目指しましょう!
「しかし」の言い換え一覧

文章を書いていると、「しかし」という接続詞を何度も使ってしまうこと、ありませんか?
文章が単調になってしまうだけでなく、読者にとっても少し退屈に感じてしまうかもしれません。
そんな時に役立つのが、「しかし」の言い換え表現です。
この記事では、「しかし」の様々な言い換え表現を、具体的な例文とともにご紹介します。
表現の幅を広げて、より魅力的な文章作成を目指しましょう。
|言い換えの言葉|例文|
|—|—|
|だが|今日は晴れの予報だった。だが、実際は雨が降っている。|
|けれども|彼はとても優秀だ。けれども、少しばかり頑固なところがある。|
|ところが|準備万端だと思っていた。ところが、大事な書類を忘れてきてしまった。|
|とはいえ|この商品は素晴らしい。とはいえ、値段が少し高いのがネックだ。|
|もっとも|運動は健康に良い。もっとも、無理な運動は逆効果になることもある。|
|ただし|このサービスは無料です。ただし、一部機能は有料となります。|
|それでも|何度も失敗した。それでも、諦めずに挑戦し続けた。|
|それにもかかわらず|注意喚起をしていた。それにもかかわらず、事故は起きてしまった。|
|一方|彼はインドア派だ。一方、彼女はアウトドア派だ。|
|反面|このアプリは便利だ。反面、使いこなすには少し時間がかかる。|
|かたや|兄は慎重な性格だ。かたや、弟は大胆な性格だ。|
|逆に|彼は嘘をついた。逆に、私が疑われてしまった。|
|むしろ|今日は涼しい。むしろ、少し肌寒いくらいだ。|
|とはいえ|この料理は美味しい。とはいえ、少し量が少ないかな。|
|にもかかわらず|疲れているにもかかわらず、彼は笑顔で接客していた。|
言い換えの言葉 | 例文 |
---|---|
だが | 今日は晴れの予報だった。だが、実際は雨が降っている。 |
けれども | 彼はとても優秀だ。けれども、少しばかり頑固なところがある。 |
ところが | 準備万端だと思っていた。ところが、大事な書類を忘れてきてしまった。 |
とはいえ | この商品は素晴らしい。とはいえ、値段が少し高いのがネックだ。 |
もっとも | 運動は健康に良い。もっとも、無理な運動は逆効果になることもある。 |
ただし | このサービスは無料です。ただし、一部機能は有料となります。 |
それでも | 何度も失敗した。それでも、諦めずに挑戦し続けた。 |
それにもかかわらず | 注意喚起をしていた。それにもかかわらず、事故は起きてしまった。 |
一方 | 彼はインドア派だ。一方、彼女はアウトドア派だ。 |
反面 | このアプリは便利だ。反面、使いこなすには少し時間がかかる。 |
かたや | 兄は慎重な性格だ。かたや、弟は大胆な性格だ。 |
逆に | 彼は嘘をついた。逆に、私が疑われてしまった。 |
むしろ | 今日は涼しい。むしろ、少し肌寒いくらいだ。 |
とはいえ | この料理は美味しい。とはいえ、少し量が少ないかな。 |
にもかかわらず | 疲れているにもかかわらず、彼は笑顔で接客していた。 |
「しかし」の意味とニュアンス

「しかし」は、会話や文章の中で非常によく使われる接続詞ですが、その意味やニュアンスを正確に理解することは、より豊かな表現をする上で重要です。
「しかし」の基本的な意味は、前述の内容と反対、あるいは予想外の事柄を提示することです。簡単に言えば、「Aという状態だが、しかしBという状態だ」のように、対比や逆接の関係を表します。この時、「しかし」の後に続く内容は、多くの場合、聞き手や読み手の注意を引く、重要な情報や主張であることが多いです。
例えば、「今日は天気が良い。しかし、風が強い。」という文では、「天気が良い」というポジティブな状況から、「風が強い」というややネガティブな状況へと展開しています。この「しかし」があることで、単に天気が良いだけでなく、風の強さにも注意を払う必要があると読み手に伝えることができます。
「しかし」は、単に事実を述べるだけでなく、話し手の微妙な感情や意図を伝えることもあります。例えば、「努力はした。しかし、結果は出なかった。」という文では、努力が無駄になったという落胆や悔しさが感じられます。
このように、「しかし」は、単なる接続詞以上の役割を担っており、文章に深みと奥行きを与えることができます。日常会話や文章作成において、「しかし」を効果的に使いこなすことは、より正確で説得力のある表現をするための鍵となります。
「しかし」の言いかえ表現

けれどもの意味・使い方・例文
「けれども」は、「しかし」とほぼ同じ意味で、前の内容から予想される結果とは異なることを示す接続詞です。
より口語的な表現で、日常会話やカジュアルな文章でよく使われます。
例:今日は晴れているけれども、風が強い。
だがの意味・使い方・例文
「だが」は、「しかし」よりも少し硬い印象を与える接続詞です。
書き言葉や、少しフォーマルな場面で使われることが多いです。
前の内容と対比的な内容を述べる際に用いられます。
例:準備は万端だっただが、結果は思わしくなかった。
とはいえの意味・使い方・例文
「とはいえ」は、前の内容を一旦認めた上で、そこから例外や条件、限定を加える際に使われる接続詞です。
「そうは言うものの」と似たニュアンスを持ちます。
例:忙しいとはいえ、少しは休む時間も必要だ。
もっともの意味・使い方・例文
「もっとも」は、「しかし」と似た意味で、前の内容を一部認めつつも、別の観点からの意見や情報を付け加える際に使われます。
ただし、「もっとも」は「当然のこと」という意味も持つため、文脈によって意味が変わる点に注意が必要です。
例:彼は優秀だ。もっとも、少し短気なところもある。
ただしの意味・使い方・例文
「ただし」は、例外や条件を付け加える際に使われる接続詞です。
前の内容に対して、制限や補足をする役割を持ちます。
契約書や説明書など、正確さが求められる文章でよく使われます。
例:参加費は無料です。ただし、事前申し込みが必要です。
ところがの意味・使い方・例文
「ところが」は、前の内容から予想される展開とは異なる状況や結果が起きたことを示す接続詞です。
意外な展開や、予想外の出来事を述べる際に使われます。
例:天気予報では晴れだった。ところが、急に雨が降り出した。
それでもの意味・使い方・例文
「それでも」は、前の状況や事実があったにも関わらず、それに反する行動や結果が起こることを示す接続詞です。
困難や障害を乗り越える意志を表す際にも使われます。
例:何度も失敗した。それでも、諦めずに挑戦し続けた。
それにもかかわらずの意味・使い方・例文
「それにもかかわらず」は、「それでも」とほぼ同じ意味で、前の状況や事実があるにも関わらず、それに反する結果や行動が起こることを示す接続詞です。
よりフォーマルな印象を与える表現です。
例:大雨で交通機関が麻痺した。それにもかかわらず、彼は時間通りに到着した。
一方の意味・使い方・例文
「一方」は、二つの異なる側面や対比的な状況を並べて示す際に使われる接続詞です。
「~する一方で、~する」というように、二つの事柄を対比して示す場合によく使われます。
例:彼は仕事ができる一方、時間にルーズなところがある。
反面の意味・使い方・例文
「反面」は、「一方」とほぼ同じ意味で、ある事柄の異なる側面や、対照的な側面を示す際に使われる接続詞です。
「~である反面、~である」という形式で使われることが多いです。
例:この薬は効果が高い反面、副作用もある。
かたやの意味・使い方・例文
「かたや」は、「一方」や「反面」と同様に、二つの対比的な事柄を並べて示す際に使われる接続詞です。
二つの事柄を比較したり、対照的な状況を説明する際に用いられます。
例:かたや彼は成功を収めたが、かたや彼は失敗に終わった。
逆にの意味・使い方・例文
「逆に」は、前の内容とは反対の事柄や、予想に反する事柄を述べる際に使われる接続詞です。
状況や立場が逆転したり、反対の意見を述べる際に用いられます。
例:彼は優しいと思っていたが、逆に厳しい一面もあった。
むしろの意味・使い方・例文
「むしろ」は、前の内容よりも、後の内容の方が適切である、あるいは好ましいということを示す際に使われる接続詞です。
より適切な選択肢や意見を示す際に用いられます。
例:この方法は大変そうだ。むしろ、別の方法を試すべきだ。
「しかし」のシチュエーション別使い分け

逆接の「しかし」:前の内容と反対の情報を伝える
「しかし」の最も基本的な使い方が、この逆接です。
前の文で述べられた内容とは反対の情報を伝え、文脈を大きく転換させる役割があります。
例えば、「今日は晴れている。しかし、風が強い。」のように、晴れているというプラスの情報に対し、風が強いというマイナスの情報を提示することで、状況の複雑さや両面性を表現します。
この使い方の「しかし」は、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われ、文章にメリハリをつけるために不可欠です。
対比の「しかし」:二つの異なる事柄を比較する
対比の「しかし」は、二つの異なる事柄や状態を比較する際に用いられます。
この「しかし」は、二つの事柄を並列に示し、それぞれの違いを際立たせる効果があります。
例を挙げると、「彼は運動は苦手だ。しかし、勉強は得意だ。」のように、運動と勉強という二つの異なる能力を対比させて、それぞれの特徴を強調します。
この使い方は、人物紹介や商品の比較など、様々な場面で活用でき、より詳細な情報伝達に役立ちます。
譲歩の「しかし」:いったん認めた上で、別の視点を提示する
譲歩の「しかし」は、前の文で述べられた内容をいったん受け入れ、その上で別の視点や意見を提示する際に使用されます。
この使い方は、相手の意見を尊重しつつ、自分の意見も述べたい時に効果的です。
例えば、「彼の言うことも一理ある。しかし、この方法では問題点が残る。」のように、相手の意見を認めた上で、別の視点から問題を指摘します。
ビジネスシーンでの議論や、より丁寧なコミュニケーションを必要とする場面で、この「しかし」は非常に役立ちます。
補足の「しかし」:前の内容を少し修正、あるいは付け加える
補足の「しかし」は、前の文の内容を少し修正したり、情報を付け加えたりする際に使われます。
この「しかし」は、前の文の内容を完全に否定するわけではなく、より正確な情報や詳細な状況を伝える役割を担います。
例えば、「明日の会議は10時からです。しかし、準備のためには9時30分に来てください。」のように、会議時間という基本情報に加えて、準備のための追加情報を提示します。
この使い方は、説明文や指示文など、正確な情報伝達が求められる場面で効果を発揮します。
転換の「しかし」:話題を切り替える
転換の「しかし」は、会話や文章の中で話題を切り替える際に使用されます。
この「しかし」は、前の話題から別の話題に移ることを明確にし、聴き手や読み手の意識をスムーズに誘導する役割があります。
例えば、「昨日の天気は本当に良かったですね。しかし、今日の予定は決まっていますか?」のように、天気の話題から予定の話題へと、自然に会話の流れを変えることができます。
日常会話だけでなく、プレゼンテーションや会議など、様々な場面でこの「しかし」は重宝します。
意外性の「しかし」:予想外の結果や事実を示す
意外性の「しかし」は、前の文で述べられた内容から予想される結果や事実とは異なる、意外な情報を示す際に用いられます。
この使い方は、聞き手や読み手の驚きや関心を引く効果があります。
例えば、「彼はいつも遅刻する。しかし、今日は一番に来た。」のように、いつも遅刻する人が一番に来たという、予想外の事実を伝えることで、文章に面白さを加えます。
物語やニュース記事など、読者の興味を引く必要がある場面で、この「しかし」は有効です。
しかしの言い換えまとめ
さて、ここまで「しかし」の様々な言い換え表現を見てきました。いかがでしたでしょうか。
「しかし」という言葉は、会話や文章の中で非常に便利な接続詞ですが、使いすぎると単調な印象を与えてしまうこともあります。今回ご紹介した言い換え表現を、状況に応じて使い分けることで、より豊かな表現が可能になります。
「けれども」「だが」「ところが」といった基本的なものから、「とはいえ」「もっとも」「反面」といった少しニュアンスの異なるものまで、様々な表現を使いこなせるようになれば、あなたの文章はもっと魅力的になるでしょう。
この記事が、皆さんの表現力アップに少しでも貢献できたなら幸いです。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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