『くださる』の言い換え|同義語・類似表現と使い方

「くださる」って、とても便利な言葉ですよね。

何かをしてもらった時に感謝の気持ちを伝えるのに、

なくてはならない表現です。

でも、いつも「〜してくださってありがとうございます」ばかりだと、

ちょっと表現が単調になってしまうことも。

「もう少し違う言い方で、

 感謝の気持ちを伝えられたらいいのに…」

そう思ったことはありませんか?

この記事では、そんな「くださる」の様々な言い換え表現を、

具体的な使い方と合わせてご紹介します。

「いただく」や「〜ていただく」といった基本的なものから、

少し丁寧な「頂戴する」、

さらに「〜てくださり、感謝いたします」のような

よりフォーマルな場面で使える表現まで、

幅広く解説していきます。

この記事を読めば、

あなたの感謝の気持ちが、

より豊かに、そしてより的確に伝わるようになるはず。

表現の幅が広がれば、

コミュニケーションもよりスムーズに、

そしてより楽しくなりますよ。

さあ、一緒に「くださる」の言い換え表現をマスターして、

より豊かな日本語の世界を楽しみましょう!

目次

「くださる」の言い換え一覧

「くださる」の言い換え一覧

「くださる」という言葉、日常でよく使うけれど、いつも同じ表現だと少し単調に感じること、ありませんか?

実は「くださる」には、相手への敬意を保ちつつ、より豊かな表現ができる言い換えの言葉がたくさんあるんです。

この記事では、「くださる」の様々な言い換えと、具体的な使い方を例文付きでご紹介します。

場面や相手に合わせて言葉を使い分けることで、あなたの表現力がさらにアップすること間違いなし。

ぜひ、この機会に「くださる」の言い換え表現をマスターして、コミュニケーションをより円滑に、そして豊かにしてみましょう。

|言い換えの言葉|例文|

|—|—|

|いただく|資料を**いただき**、ありがとうございます。|

|頂戴する|お土産を**頂戴し**、大変嬉しかったです。|

|お与えいただく|貴重な機会を**お与えいただき**、感謝申し上げます。|

|賜る|過分なお褒めの言葉を**賜り**、恐縮です。|

|恵んでいただく|お知恵を**恵んでいただき**、ありがとうございます。|

|頂ける|明日までに資料を**頂ける**と助かります。|

|授かる|この賞を**授かり**、大変光栄です。|

|恵まれる|素晴らしい才能に**恵まれて**いらっしゃいますね。|

|お受けする|ご提案を**お受けし**、検討させていただきます。|

|供与される|研究資金が**供与され**、大変助かります。|

言い換えの言葉 例文
いただく 資料をいただき、ありがとうございます。
頂戴する お土産を頂戴し、大変嬉しかったです。
お与えいただく 貴重な機会をお与えいただき、感謝申し上げます。
賜る 過分なお褒めの言葉を賜り、恐縮です。
恵んでいただく お知恵を恵んでいただき、ありがとうございます。
頂ける 明日までに資料を頂けると助かります。
授かる この賞を授かり、大変光栄です。
恵まれる 素晴らしい才能に恵まれていらっしゃいますね。
お受けする ご提案をお受けし、検討させていただきます。
供与される 研究資金が供与され、大変助かります。

「くださる」の意味とニュアンス

「くださる」の意味とニュアンス

「くださる」は、相手が自分に対して何かをしてくれるときに使う尊敬語です。具体的には、物をもらう、行為をしてもらう、情報を提供してもらうなど、様々な場面で使われます。

この「くださる」には、単に「してくれる」という事実を伝えるだけでなく、相手への敬意や感謝の気持ちが含まれているのが特徴です。そのため、目上の人や親しい間柄でも丁寧に接したい場合に頻繁に使われます。

例えば、「先生が本をくださいました」という文は、「先生が本をくれた」という事実を伝えるだけでなく、「先生、ありがとうございます」という感謝の気持ちと、「先生への尊敬の念」を同時に表しています。

また、「アドバイスをくださってありがとうございます」のように、行為に対する感謝を伝える際にもよく使われます。「くださる」を使うことで、相手の行為に対する敬意と、それによって自分が得た恩恵に対する感謝の気持ちを、より丁寧に表現できます。

ただし、「くださる」は、基本的に「自分」に対して行われた行為にのみ使います。例えば、「部長が山田さんに資料をくださいました」という文は、山田さんではなく、自分が資料を受け取った場合のみ適切です。山田さんが受け取った場合は、「部長が山田さんに資料を渡しました」のように表現します。

このように、「くださる」は、相手への敬意と感謝を表現する上で非常に便利な言葉です。状況に応じて適切に使いこなすことで、より円滑なコミュニケーションを築くことができるでしょう。

「くださる」の言いかえ表現

「くださる」の言いかえ表現

くれるの意味・使い方・例文

「くれる」は、話し手やその身内に対して、相手が何かを無償で提供する場合に使われます。
親しい間柄でよく使われる表現で、目上の人に対して使うのは失礼にあたります。
例えば、「友達が誕生日プレゼントをくれた」「妹が手作りのお菓子をくれた」のように使います。
この「くれる」は、物だけでなく、行為に対しても使えます。「友達が引っ越しの手伝いをしてくれた」のように、相手が何かをしてくれた行為に対して感謝の気持ちを込めて使えます。

いただくの意味・使い方・例文

「いただく」は、「もらう」の謙譲語で、相手から何かを無償で受け取る際に、感謝の気持ちとともにていねいに表現する言葉です。
目上の人から物や行為を受け取るときに使います。「先生から推薦状をいただいた」「社長からお褒めの言葉をいただいた」のように使います。
「いただく」は、謙譲語であるため、自分が相手に何かを渡す場合には使いません。あくまで、何かを「もらう」行為に対してのみ使う言葉です。
また、食事の際に「いただきます」と言うように、食事を始める時のあいさつとしても使われます。

頂戴するの意味・使い方・例文

「頂戴する」は、「いただく」よりもさらに丁寧な表現で、改まった場面や目上の人に対して使われます。
ビジネスシーンやフォーマルな場面でよく使われ、相手への敬意を強く表す言葉です。
例えば、「社長から記念品を頂戴しました」「先生から貴重なご意見を頂戴しました」のように使います。
「頂戴する」も「いただく」と同様に、自分が相手に何かを与える場合には使いません。あくまで相手から何かを受け取る行為に対して使います。

与えるの意味・使い方・例文

「与える」は、相手に何かを渡す、または提供するという意味を持つ言葉です。
しかし、「くれる」とは異なり、相手への敬意や感謝の気持ちは含みません。
どちらかというと、立場が上の者が下の者に対して何かを与える場合や、客観的な事実を述べる際に使われることが多いです。
例えば、「会社が従業員にボーナスを与えた」「動物が子供にミルクを与える」のように使います。
また、「影響を与える」「損害を与える」のように、抽象的なものに対しても使えます。

恵むの意味・使い方・例文

「恵む」は、立場が上の者が、下の者に物やお金、機会などを与える際に使われる言葉です。
「与える」よりも、さらに恩恵を与える、施しを与えるといったニュアンスが強い言葉です。
例えば、「神が人々に恵みを与える」「貧しい人に食料を恵む」のように使います。
この言葉は、日常会話で使うことはあまりなく、やや古風な印象を与える場合もあります。
そのため、使う場面は限られますが、相手への感謝の気持ちというよりも、一方的に何かを与えるというニュアンスで使われます。

下さるの意味・使い方・例文

「下さる」は、「くれる」の尊敬語で、目上の人が自分や身内に対して何かを無償で与える場合に使われます。
相手への敬意を払う丁寧な表現で、感謝の気持ちを込めて使います。
例えば、「先生が参考資料を下さった」「社長がプレゼントを下さった」のように使います。
「下さる」は、物だけでなく、行為に対しても使えます。「上司が仕事のやり方を教えて下さった」のように、相手が何かをしてくれた行為に対して感謝の気持ちを込めて使えます。

頂くの意味・使い方・例文

「頂く」は、「もらう」の謙譲語で、「いただく」とほぼ同じ意味で使われます。
目上の人から何かを受け取る際に、感謝の気持ちを込めて使います。例えば、「部長にアドバイスを頂く」「取引先からお土産を頂く」のように使います。
「いただく」と「頂く」の使い分けについては、どちらも謙譲語ですが、「頂く」の方が少し丁寧な印象を与えます。
そのため、よりフォーマルな場面や、特に敬意を払いたい相手に対しては「頂く」を使う方が良いでしょう。
また、食事の際に「頂きます」と言うように、「いただく」と同様に、食事を始める時のあいさつとしても使われます。

「くださる」のシチュエーション別使い分け

「くださる」のシチュエーション別使い分け

目上の人が物をくれる場合

「くださる」は、目上の人が物をくれるときに使います。
たとえば、上司が資料をくれた場合は「部長が資料をくださいました」となります。
この場合、「くれる」を「くださる」に変えることで、相手への敬意を示すことができます。
また、「お」や「ご」などの接頭語を付けて、「お渡しくださいました」「ご恵贈くださいました」のようにすると、さらに丁寧な表現になります。

相手が自分のために何かをしてくれる場合

「くださる」は、相手が自分のために何かをしてくれる場合にも使えます。
例えば、同僚が仕事を手伝ってくれた場合は「同僚が手伝ってくださいました」となります。
相手が自分のために行動してくれたことへの感謝と敬意を示す表現です。
何かをしてもらった時は、「〜してくれてありがとう」だけでなく「〜してくださってありがとうございます」のように表現すると、より丁寧な印象になります。

神様や仏様から恩恵を受ける場合

神様や仏様から恩恵を受ける場合にも「くださる」を使います。
例えば、「神様が恵みをくださった」「仏様がご加護をくださった」のように使います。
この場合は、神様や仏様への感謝と畏敬の念を込めた表現となります。
日常会話で使う機会は少ないかもしれませんが、宗教的な文脈では頻繁に使われる表現です。

間接的な行為に対して使う場合

「くださる」は、間接的な行為に対しても使うことができます。
例えば、誰かが自分のために手配をしてくれた場合、「〇〇さんが手配してくださいました」のように表現できます。
これは、直接的な行為でなくても、自分のために何かをしてくれたことへの感謝を込めた表現です。
間接的な行為に対しても、相手への敬意を示すことができる便利な表現です。

組織や団体から何かをしてもらう場合

組織や団体から何かをしてもらう場合にも「くださる」を使います。
例えば、「会社が研修の機会をくださいました」「学校が図書室の利用を許可してくださいました」のように使います。
組織や団体からの行為に対しても、敬意と感謝の気持ちを込めて表現することができます。
この使い方はビジネスシーンやフォーマルな場面で役立ちます。

くださるの言い換えまとめ

「くださる」の言い換えまとめ

「くださる」は、相手が何かをしてくれる時に使う、とても丁寧な言葉です。でも、いつも「くださる」ばかりだと、少し単調に感じてしまうこともあるかもしれません。そこで、ここでは「くださる」の代わりに使える、様々な表現をまとめました。

**「くれる」:**

より親しみやすい表現で、家族や友人など、親しい間柄でよく使われます。

**「~ていただく」:**

「~してくれる」の謙譲語で、「~してくださる」よりもさらに丁寧な印象になります。例えば、「教えていただく」など、様々な動詞に接続できます。

**「~てくださいます」:**

「~てくれる」の丁寧な言い方で、「~してくださる」の代わりに使うことができます。

**「お~いただく」:**

動詞の前に「お」を付けて「お~いただく」とすることで、より丁寧な表現になります。例えば、「お見せいただく」「お聞きいただく」などがあります。

**「頂戴する」:**

物をもらう際に使う表現で、「いただく」よりもさらに丁寧な印象になります。

これらの言い換え表現を、状況や相手との関係性によって使い分けることで、より豊かな日本語表現ができるようになります。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。「くださる」の言い換え表現を、今後のコミュニケーションでぜひ活用してみてください。

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